メルボルン郊外にあるCPEC(Cerebral Palsy Education Centre)は、脳性まひの教育センターとして世界中に知られている施設です。2014年のメルボルンマラソンが終わってから、日本事務局長を中心に施設を見学する機会に恵まれました。
それは、メルボルンマラソンにたくさんの脳性まひの子どもたちが参加し、ある男の子は舗装具を付けながら、ある女の子は、車いすをボランティアが押しながら3キロのウォーキングコースを「完走」する姿が美しかったからです。
おそろいのCPECの帽子をかぶり、子どもたちがゴール地点に現れると、観客からは大きな拍手と歓声が上がります。CPECは会場内に専用ブースを開き、多くのランナーたちが、この活動に対して「募金」という形などを通して後押しをしています。
車いすで参加するCPECの子どもたち/歩行器具を使って完走する参加者
センターを訪れると、施設の責任者や作業療法士の方たちの大歓迎を受けました。
1987年に脳性まひの子どもたちの親がセンターを開設した当時は、12人の子どもたちだけでしたが、現在は110人以上の子どもたちが、この施設で独自の教育プログラムを受けています。
メルボルン郊外のCPECの施設前で
入所者の子どもたちの体格に合ったテーブルやイス、障害の程度に応じて使い分けられる生活用具などを見学し、きめの細かなサービスとスタッフの温かさに感動しました。
子どもたちと母親、作業療法士も楽しく/障がいの程度に応じた学習器具
施設独自の学習道具/実際に使われている補装具に触れる
掲示板には、メルボルンマラソンで撮影された子どもたちの写真が飾られていて、子どもたちにもボランティアにも笑顔が広がっていました。
メルボルンマラソンの楽しい思い出の写真
この施設の運営は、多くのボランティアの働きと寄付によって賄われていて、メルボルンマラソンのエキスポやホームページからも協力できるようになっています。
日本事務局では、今後もCPECと連絡を取り合いながら、施設見学や寄付を行っていく予定で2015年大会での訪問予定も決まっています。
こうした素晴らしいCPECの活動を日本事務局は、今後も皆さまとともに支援していきたいと思います。
見学を終え施設スタッフらと懇談