メルボルンマラソンとは

これまでの大会記録

スパルタンズ・クラブ

ロバート・デ・キャステラ氏がクラブ後援者になっているメルボルン・マラソンのスパルタンズクラブがあります。

メルボルンマラソン スパルタンズクラブはレースディレクターのテッド・ポーリン氏とブライアン・ディクソン氏 (前M.L.A.およびメルボルンフットボールクラブのフットボール選手)との協議により1987年に結成されました。

1987年には過去10回のメルボルンマラソン大会をすべて完走した88名の強者の努力が正式に認定されることになりました。ここからスパルタンのコンセプトが生まれました。ポーリンとディクソン両氏は、スパルタンのコンセプトが30年後の現在まで変わらず強固であり続けるとは夢にも思いませんでした。
今やスパルタンの称号は、メルボルンのランニングコミュニティで最も人気のある称号の1つになっています。

スパルタンは現在、特有の緑、金、青、赤、黒、栗色のランニングシャツによって見分けられ、各ランナーのシャツには固有のゼッケン番号が入っています。スパルタンは皆、このランニングシャツをマラソンの功績・献身の象徴として最高の誇りを持って身にまといます。

主としてはビクトリア州のランナーですが、他の州や海外からのランナーも含まれています。
日本人では、京都の米盛満男さんが唯一のスパルタンです。

メルボルンマラソンの歴史

Melbourne Marathon Festival:これまでの道のり

70年代後半から80年代前半にかけて、多くの大都市がボストンマラソンの成功に続けとばかりにマラソン大会の開催を決めていった。メルボルンはBig Mをスポンサーに迎え、フランクストンをスタートし、ネピアン・ハイウエイを北上してメルボルン・タウン・ホールにゴールするコースで1978年に第1回大会を開催した。当時、ビクトリア州のスポーツ・レクリエーション大臣だったブライアン・ディクソンは1977年のニューヨーク・シティ・マラソンに参加した彼の友人からその熱狂ぶりを聞いて、大会の開催を決め、第1回大会のレース・ディレクターは中距離のスター選手だったテッド・ポーリンが務めた。2,000人を超えるランナーが、朝早い特別列車に乗ってフランクストンに向かい、この第1回大会に参加した。
大会は一気にブーム時期に突入し、ロバート・デ・キャステラがヘルシンキの世界選手権に優勝した1983年には参加者が6000人を超えた。しかし、南半球で多くの大会が開催されるようになった1990年代から転機を迎える2007年までの間は参加者も伸び悩みむことになった。
IMGが主催するようになった現在、2012年にはマラソン完走者数が歴代記録を超える6218人になると共に、その他の種目(ハーフマラソン、10kmラン、5.7kmラン、3kmウォーク)も併せた参加者数は35000人となり、オーストラリア最大の大会になった。

1978年の初代チャンピオン

ビル・スコット - 10,000mオリンピック・ファイナリスト
エリザベル・ハッセル - オーストリア人で始めて2:40を切った女性

最多勝利 - 3回

1990年コモンウエルス・ゲームの5000m金メダリスト、アンドリュー・ロイドが1979 - 81に3連覇している。
女性ではビクトリア出身のシェリン・ローズが1998年、2002年、2005年の3回優勝している。

最多勝利(車椅子の部)

イアン・ゲイニーとブレンドン・ミルゲイトがそれぞれ4回優勝している。

大会記録

女子:2:25:19 シニード・ダイバー(オーストラリア)
男子:2:09:12 チモシー・キプラガト・ロノー(ケニア)

大会記録(車椅子の部)

1995年:ブレンドン・ミルゲイト 1:41:07

年代別大会記録

年齢 男子 女子
40-44 2019年:アイザーク・ビリール 2:16:31 1999年:スー・ホブソン 2:33:27
45-49 1882年:ビル・レイモンド 2:25:51 1997年:コリーン・ステファンズ 2:51:01
50-54 2019年:シャウン・クレイトン 2:29:25 2019年:リサ・ディック 3:04:24
55-59 2018年:ジョン・ミーガン 2:37:15 1984年:ジーン・アルバリー 3:09:14
60-64 2002年:クリブ・ヘンダーソン 2:47:40 2019年:ムリアル・マクリーン 3:20:41
65-69 2019年:ジョン・ショウ 2:51:25 2007年:メロディ・アン・シュルツ 3:38:38
70-74 1995年:ランドール・ヒューズ 3:09:00 2001年:シャーリー・ヤング 4:03:52
75-79 2013年:三宅慶樹 4:12:05 2006年:シャーリー・ヤング 4:36:46
80-84 2009年:アントニー・マーチン 5:14:20
85+ 2013年:アントニー・マーチン 6:18:44

ハーフマラソン大会記録

(男子)2007年:ベレット・カートライト 63:02、(女子)2011年:ジェス・トレンゴブ 72:37

最年長優勝者

エッセンドンのマイケル・マッキンタイアは41歳の時に2:25.04で優勝している。
ホンコンのWinnie Ngが1994年に2:47.37で優勝した時はスーザン・ホブソンより3ヶ月年長の41歳10ヶ月だった。

最年少優勝者

シドニーのアンドリュー・ロイドが1979年に2:26.44で優勝した時は20歳だった。
トレーシー・ニュートンが1997年に2:48.32で優勝した時は21歳だった。

コースの変遷

1978年の第1回メルボルンマラソンはフランクストンをスタートしてネピアン・ハイウエイをセイント・キルダ・ロードまで北上し、メルボルン・タウン・ホールの前がゴールだった。
1982年〜1991年の間は、フランクストンをスタートしたあとビーチ・ロードを北上し、アーツ・センターがゴールだった。
1992年〜1995年の間は、オリンピック・パークをスタートし、メルボルン市内を走ってアーツ・センターがゴールだった。
1996年〜1999年の間は、アルバート・パークがスタート、ゴールだった。
2000年〜2004年の間は、スタート地点はフランクストンに戻り、ゴールはアルバート・レイクだったが、2005年と2006年のゴールはまたアーツ・センターへと戻った。
2007年にはスタート地点がWellington Parade Sthに、ゴールがMCGに変わった。
2008年にはスタート地点が現在のバットマン・アベニューに変更になった。
2009年にはマラソンコースにボタニカル・ガーデンのバードウッド・アベニューが加えられ、カーファード・ロードが削られることになった。
2010年~2015年の間は特に変更はしていない。

スポンサー

メルボルンマラソンは35年の間、スポンサー9社によって支えられてきた。
St Georgeは銀行としてははじめて、冠スポンサーとして大会をサポートしてくれている。
最初の冠スポンサーはBig Mで、1978年〜1985年の間、大会をサポートしてくれた。
その他のメインスポンサーは下記のとおりである。

Budget:1986-1989 Quantas:1990-94 Vic Health:1995, 1997
City of Melbourne:1998-1999 Asics:2000-2005 Samsung:2006-2008
St George:2009-2010 Bank of Melbourne:2011 Medibank:2012-2018

レース・ディレクター

CIty of Melbourneがスポンサーだった時期は彼らが大会本部を取り仕切っていたが、歴代のレース・ディレクターは下記の6名である。

  • Ted Paulin:1978 - 1993
  • John Mallinder:1994 - 1999
  • John Murphy:2000 - 2005
  • Dallas O'brien:2006 - 2009
  • Greg Hooton:2010 - 2015
  • Marcus Gale:2016 -

参加人数

2007年にフィニッシュ地点をMCG内に移してからはメルボルンマラソンはオーストラリアの主要マラソンとしての名声を取り戻していった。
そして、2013年には参加者数(8066)、完走者数(6857)共にオーストラリアで歴代1位を記録した。
1978年の第1回大会では女性の参加は123人だったが、2013年には2004人が完走し、18人がサブ3を記録した。
昨年は、ハーフマラソンの参加者数が10000人を超えると共に、10000人近いランナーが10kmに参加し、全種目合計では35000人を超えた。

マラソン完走者数4傑(オーストラリア)

  • 2013年メルボルン 6857
  • 2012年メルボルン 6218
  • 2012年ゴールドコースト 5118
  • 2010年メルボルン 5026

歴代優勝者/優勝記録

過去に男子では4名、女子では1名の日本人が優勝しています。

男子 女子
優勝者 タイム 優勝者 タイム
1978 Bill Scott VIC 2:21:04 Elizabeth Hassell NSW 2:53:38
1979 Andrew Lloyd NSW 2:26:44 Jane Kuchins USA 3:12:35
1980 Andrew Lloyd NSW 2:17:37 Rosemary Longstaff ACT 2:46:16
1981 Andrew Lloyd NSW 2:19:03 Jackie Turney VIC 2:42:12
1982 Bill Rodgers USA 2:11:08 Sue King/td> USA 2:37:57
1983 Juma Ikangaa Tanz 2:13:15 Rhonda Mallinder VIC 2:37:56
1984 Juma Ikangaa Tanz 2:15:31 Margaret Reddan QLD 2:43:40
1985 Fred van der Vennet Belg 2:12:35 Margaret Reddan QLD 2:44:56
1986 Richard Umberg Switz 2:17:21 Tani Ruckle NSW 2:36:06
1987 Ric Sayre USA 2:14:16 Jackie Turney VIC 2:44:18
1988 Tommy Huges Ireland 2:18:14 Coral Farr VIC 2:47:38
1989 Takeshi So Japan 2:18:13 Colleen Stephens VIC 2:49:18
1990 Russell Foley TAS 2:20:35 Alevtina Chasova Russia 2:39:00
1991 Victor Muzgovoi Russia 2:17:02 Irina Petrova Russia 2:39:57
1992 Slawomir Gurny Poland 2:16:04 Alena Peterkova Czech 2:33:02
1993 Jerry Modiga Sth Africa 2:15:07 Dominique Rembert France 2:44:22
1994 Manabu Kawagoe Japan 2:19:02 Winnie Ng Hong Kong 2:47:37
1995 Osamu Monoe Japan 2:17:19 Lyn Clayton NSW 2:38:50
1996 Zerhun Gizaw Ethiopia 2:22:40 Sylvia Rose NSW 2:41:53
1997 Greg Lyons VIC 2:15:49 Tracey Newton VIC 2:48:32
1998 Daniel Radebe Sth Africa 2:12:48 Sherryn Rhodes VIC 2:37:56
1999 Michael McIntyre VIC 2:25:04 Susan Hobson ACT 2:33:27
2000 Jamie Harrison NSW 2:25:53 Nellie Marmy-Conus Switz 2:49:22
2001 Todd Ingraham WA 2:23:58 Samantha Hughes Qld 2:39:44
2002 Phillip Sly VIC 2:22:28 Sherryn Rhodes VIC 2:47:08
2003 Magnus Michelsson VIC 2:14:00 Loretta McGrath VIC 2:49:01
2004 Magnus Michelsson VIC 2:26:51 Belinda Schipp NSW 2:54:01
2005 Nick Harrison VIC 2:23:30 Sherryn Rhodes VIC 2:50:35
2006 Kazunari Suzuki Japan 2:23:43 Karen Natoli VIC 2:53:06
2007 Rohan Walker VIC 2:19:16 Hanny Allston TAS 2:40:34
2008 Asnake Befikadu Ethiopia 2:17:43 Mai Tagami Japan 2:38:16
2009 Asnake Befikadu Ethiopia 2:17:32 Lisa Flint NSW 2:34:08
2010 Japhet Kipkorir Kenya 2:11:04 Mulu Seboka Ethiopia 2:32:20
2011 Japhet Kipkorir Kenya 2:11:11 Irene Mogaka Kenya 2:35:12
2012 Jonathan Chesoo Kenya 2:12:35 Lauren Shelley WA 2:36:29
2013 Dominic Ondoro Kenya 2:10:47 Lisa Weightman VIC 2:26:05
2014 Dominic Ondoro Kenya 2:11:30 Nikki Chapple VIC 2:31:04
2015 Brad Milosevic NSW 2:16:00 Jessica Trengove SA 2:27:45
2016 Thomas Do Cant NSW 2:20:53 Virginia Moloney VIC 2:34:27
2017 Isaac Birir AUS 2:14:08 Celia Sullohern AUS 2:29:27
2018 Liam Adams AUS 2:15:13 Sinead Diver AUS 2:25:19
2019 Isaac Birir AUS 2:16:31 Naomi Jepkogei Maiyo KEN 2:35:34
2021 Brett Robinson AUS 2:14:32 Milly Clark AUS 2:26:58
2022 Timothy Kiplagat Ronoh KEN 2:09:12 Beatrice Cheptoo KEN 2:27:58

Melbourne Marathon TV Highlights

2021年

2015年

2013年